株式会社Tao Corporation 代表取締役社長
代表の村田は、8年前に乳がんに罹患しました。
当時、2人の子供は9歳(小学校4年生)と2歳。「まさか自分が」という想いと「子供を置いて死ぬわけにはいかない」と気持ちを奮い立たせていました。
しかし、腫瘍は既に8cmあり、これを手術で摘出するのは難しく、まず初めに抗がん剤によって、がん腫瘍を小さくする治療が始まりました。
抗がん剤治療は正常な免疫細胞も攻撃するため、発熱や嘔吐等、脱毛以外にも様々な副作用との闘いが続きました。その副作用を軽減するために、数々の薬を服用しました。
約半年に及ぶ抗がん剤治療の後の夏の暑い日に、左乳房の全摘手術を受けました。
不思議と悲しさはなく、「これでがんとお別れできる」と強い気持ちでいました。
手術当日は一晩ICUで過ごし、翌日からは早速リハビリテーションが開始されました。
手術後約1カ月してから、放射線治療が開始されました。連続して毎日の照射が必要で通院する負荷はかなり大きなものでした。
放射線治療後は、内分泌治療が開始され、仕事との両立も本格化しました。
2017年5月に狭山ケーブルテレビ株式会社に転職。埼玉県産業振興課に協力を仰ぎ、会社の規定の見直しから開始しました。社内では各種セミナーを開催するなど、従業員の働き方改革、生産性向上に努めました。また、女性活躍推進にも力を入れた結果、女性活躍推進法に基づく基準適合一般事業主として最高評価(えるぼし※1三ツ星)を受賞。
(※1)一般事業主行動計画の策定・届出を行った企業のうち、女性の活躍推進に関する取組の実施状況が優良である等の一定の要件を満たした場合に認定を受けることが出来る。評価項目としては、採用における男女別の競争倍率や正社員に占める女性労働者割合、継続就業における女性労働者の平均勤続年数と男性労働者との比較。その他、労働時間や管理職比率、キャリアコースが用意されているかどうかといった部分が審査される。
えるぼし取得を機にメディアを通じたPRが広がりました。
抗がん剤治療によって脱毛することは避けられなかったため、長かった髪は、ヘアードネーション(※2)に寄付しました。
(※2)抗がん剤治療などで脱毛した方に向けた支援で、寄付で集められた髪を使ってウィッグを作り、寄贈するもの。
仕事先では、がんになっても働き続けられる社会を創ろうという「共生社会の実現」を目指した様々なチャレンジを続けています。
また、治療と就労の両立についての様々な講演も続けています。
2021年5月には株式会社Tao Corporationを設立。自らのがん治療経験を活かし、治療と就労の両立を実現するため、スーツに似合うケア帽子を開発しました。
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